おれにゴタクを並べさせる世の中は間違っている

いつ死ぬかわからないので過去に書いたモロモロの文章をまとめてみました。

文科系のためのKEIRIN入門

●文科系のためのKEIRIN入門【応用編】 「選手コメント読解の基本」(2013年9月16日)

今回は、基礎知識を身につけていただいた前提で、最初に書いた「競輪新聞という読み物」というところに戻ります。そもそもこの「連載」も「競輪は言葉の持つ力が重いゲームという点で、本や映画を愛する文科系こそ楽しめるハズ」ということからはじめたもの…

●文科系のためのKEIRIN入門⑥ 風と意志と義理人情 2013年9月14日 

「競輪予想で最初にすることは、誰が最初に飛び出して先行をするかである」ということは説明しました。 誰かが、先行逃げ切りという華々しくもチャレンジングなことに挑まなければ、レースは動かない。穏便なことだけをやっていては世界は動いて行かない、あ…

●文科系のためのKEIRIN入門⑤ 「誰が風を見たでしょう?」2013年9月13日 

さて、前回は「ライン」というのはどういう思惑で決まるか、について説明しました。出身地と「絆の濃さ」、そして何を目標に走るかによって選手は「打算的に」ラインを作るのでした。模擬レースとして、AKBを使って、以下のようなラインになりました。 ★大宮…

●文科系のためのKEIRIN入門④ 「風は吹いている」2013年9月13日

のっけから重要なことを言います。 競輪で一番有利なのは、強い逃げ選手のすぐ後ろである。→「番手」と言います。 一見すると一番強い逃げ選手が一番有利に思いますが、考えてみてください。逃げ選手は逃げ続けないと勝てませんから、最後の1周ちかくをほぼ…

●文科系のためのKEIRIN入門③ 「勝つのは誰だ、勝利とは何だ」(2013年9月12日)

まず、この2009年の競輪CMをご覧ください。 KEIRIN CM 勝つのは、誰だ。勝利とは、何だ。 このCMは、色々な立場の人を競輪選手に、そして彼らの人生をレースに見立て、「自分たちが何を目指して走っているのか」を語らせているという、実に味わい深…

●文科系のためのKEIRIN入門② 「選手は何と闘っているのか」(2013年9月11日)

前回は「競輪新聞」の言語空間について説明しました。実は競輪新聞の持つ言語空間、言い換えれば言葉というものの価値の重さというのはこんなもんではありません。ハッキリ言えば、あの紙1枚で一晩ヒマがつぶせる程の「読み物」なのであります。これについ…

●文科系のためのKEIRIN入門① 「競輪新聞とは?」(2013年9月9日)

昨日のタマフル競輪特集、宇多丸が玉ちゃんと函館競輪に行って以来、そこそこの熱量で競輪を面白がっていて、その最初の食いつきが「競輪新聞という独特の面白さを持つもの」だってのがさすが文系映画好き活字好きの人だなあと思った。これ、おれも全く同じ…