落語
昨年の死去以来、ややバブル的様相を呈していた談志がらみの書籍や文章の中で、とりあえず自分が触れたものの範囲で言えば一番「ほんとうの談志」を描いていると思いました。ほんとうの談志、というのは、カネてからおれが申し上げている通り、談志の「優し…
それにしても、新書のタイトルってのは何でもかんでも「なぜ」を入れるよね。「なぜ」って言うからには読者がそれ相応の経験をしてないといけないと思うのですね。たとえば「さおだけ屋はなぜ潰れないか」なら「そういやそうだな」になるけども、「落語評論…
落語ライブラリを掘り返しているのだが、21世紀に書かれたもので言うと、堀井憲一郎『落語論』は、少々クセのある文体なれど、近年読んだ落語に関する「批評」本の中で一番だと思う。大友浩『花は志ん朝』もいい。 ただ、やっぱり「落語評論」というものは成…