おれにゴタクを並べさせる世の中は間違っている

いつ死ぬかわからないので過去に書いたモロモロの文章をまとめてみました。

●トリュフ塩(2014年4月27日)

最近一番不快だったツイッターの書き込みについて。

一人で激おこだったもので…って最近「激おこ」の何段活用だかって使ってるのかね。おれあの言葉大好きなんだけど。

この間あるサブカル方面の有名人らしき人が古本屋巡りみたいなのをやっていて、途中で呑み屋に入って名物の「豚肉のたたき」だかを食べてまーすというようなのがRTで流れて来た。まあそれはいいんだが…

「取手のもつ焼き屋でひと休み。やごろう豚のたたきはごま油に塩でとすすめられたので、こっそり持参していたトリュフ塩で。うますぎー!」(原文ママ

と書かれていて、なおかつラップに入った「トリュフ塩」が添えられた写真がアップされていたんだけれども…これ、どうなんだろうか。

①「店に食い物を持ち込む」という行為。
これって、タブーに近いことじゃないのかい?違うのかい?昔『美味しんぼ』で海原ユーザンがフランス料理店にワサビ持ち込んで鴨肉だか喰って山岡と対決する話があったが、フィクションとはいえ海原くらいの食に対する研鑽と奥さんをしに追い込むくらいの意気込みがありゃまだいいが(よくねえw)、たかだか「美食趣味」程度の人間が、饗し手の心を無視して味付けを変えようなどというその性根が腐ってる。海原はいいよ。どんな店であれ気に入らなきゃ女将呼んじゃうんだから。美食俱楽部主宰してんだから。

②それを写真に撮ってネットに上げるという行為。
不特定多数にそれを見せる意味は何だ。悪意があろうがなかろうが、「こうやって喰った方が旨い」っていう意味以上でも以下でもないだろう。ましてや、「うますぎー!」だってバカ野郎が。どう考えても店に失礼だろう。店の名前は出してないけれども、おれが主人で露見したらキレるけどね。その店の喰い方を否定してんだから。出禁だ、出禁。

塩とトリュフ塩で同じ塩なんだからいいじゃねえか、って話ではない。マヨネーズ出したわけじゃねえんだから、っていう程度の問題でもない。その店の饗し手の思いを否定してないとは言えないだろう、事実関係として。もっと言えば「こっそり持参した」くせに写真撮って公開するっていうワケのワカラナイ神経は何?
美食自慢?こだわり自慢?サムいわボケ。

そもそもおれは食い物写真を軽々とネットに上げたりするのに抵抗があるけども、別にやるよ。他にわかりやすく楽しいことなんかさほどないんだからw でも、特に外食で食い物写真を上げる時というのは、その店がいいとか、その料理が旨いっていう時なんでないの?
まあ時には「それを食べてる自分」を顕示したい気持ちも察するけども、それだってさすがに店の味を否定はしないだろうよ。仮にどこぞのグルメが写真上げて「この店の○○はまずい!」って書くのも別に自由だろうと思う(おれは無視するが)。が、勝手に持ち込んだもので味を変えるって行為をするのもわからないし、それを公開するって何だ。

せめて、出されたほかの何かと合わせる…たとえば刺身の付け合わせのシソが残ってて一緒に喰ったら旨かった、みたいな…ならわかるが、自分で勝手に調味料持ち込んで、「こっそり」なんて書いておきながらネットに公開する、っていうのは喰い方として最低なんじゃないの?違うの?おれが間違ってるの?

どこぞの何が旨いとかほざく前に、喰い方を考え直せバカが。(2014年4月27日)

 
【2020年の追記】
口汚く罵ったこの人、おれの友人の知り合いだったので気まずかった。 しかし、撤回する気は無い。